少子化、少子化と言うけれど

 2023年の合計特殊出生率が減ったというニュースが入ってきましたが、個人的にはそりゃそうだよね、としか思いません。

 産んで得になるかどうか、という観点でみると、女性にとって出産は損にしかならないと思っているからです。少なくとも働く女性にとっては。子に対する愛情云々は全く別の話ですが。
 出産によって多くのものを失いました。昇進するチャンス、健康な体、今よりも若い時間、自分のために使うお金。

 よく会社や社会で議論されている、子持ちの親(母親中心の)に与える休みやお金の充実。休みもらえるのは嬉しいけど、それだけじゃないよね。女性の仕事に対するやりがいやチャンスはどうなるんだろう。今の職場もそうですが、「この仕事やりがいはあまり無いけど、子持ちの人は休みが取りやすいから良いんだよ。」と全く希望していない部署に異動させられる。うん、分かるけど、私の意志はどこに行ったんだろう・・・。突発が出たら困るから、子持ちの女はこの仕事で良いか。そう思ってるんだろうな。

 子持ちの女をほかの社員で支えてるんだ!文句言うな!そう言われたくないから、子どもは産まない。そんな女性が増えるのを責めることができますか?
 先日夫の実家に行ったとき、私が出張に行った話をしたところ、夫の母が「子持ちの女性も出張させられるの?大丈夫なの、その会社。」と夫にこっそり言ってました。出張に行かせられたんじゃないの。私が行きたくて行ったの。子の面倒は夫が見ますよ。彼が出張の時は私が子の面倒を見てますから。「子持ちの女は出張に行かせてはならない。」誰が決めたの?

 一時期話題になった「女性手帳」に激しく違和感を感じたわけです。産まない女が悪い。「正しい女性とは何か教えてやろう。」気持ち悪いですね。少子化は構造的な問題で、悪いのは女性じゃないの。「産んだら得」そう思わせないとだめ。自分ばっかりが損することを、まともな人間はしない。女性自身も「育児や家事は自分がやって当然」「諦めてやる」その考えを捨てないと、もっと苦しくなっていくだけ。誰もが楽しい人生を送る権利があるはず。

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